そして、約束の本山へ

ありがとうございます。
いよいよ４月から本門佛立宗　高祖日蓮大士ご降誕800年慶讃
本山大法要が奉修されます。

今年奉修の本山大法要では、
『そして、約束の本山へ』という言葉を胸に抱いてお参詣いただきたいと考えています。
この言葉には三つの意味を込めています。

それが「結実」と「感動」、「約束」です。

「結実（一つのゴール）」

平成30年度から始められた慶讃ご奉公の最中、コロナ禍が全世界を大混乱に陥れました。
社会生活は一変し、日常の信行やご弘通にも大きな影響を与えました。
これらの苦難に直面した私たちですが、その苦難にも負けずに乗り越え、
諦めずに今を迎えたというひとつのゴールが本山大法要です。

「感動（感動のシェア）」

苦難に直面し、困難な中で諦め、挫折をした人も少なくありません。
ですが、その中でご信心を柱に乗り越えてきた方々がいます。
本山大法要では、その感動を共にする機会にしたいと考えています。

「約束（未来への種まき）」

これまでの約束を確かめ、これからの約束をする、
それが本山大法要だと考えています。
高祖日蓮大士（お祖師様）のご降誕をお祝いし、
お祖師様の志に叶うようにと誓った誓願・約束がありました。
その『約束』を確かめ、全宗門人の心の故郷であり、
当宗唯一の根本道場、約束の地・本山宥清寺で新たな『約束』をし、
令和13年（2031）の高祖日蓮大士750回御遠諱に向け、
未来への種まきにしたいと考えています。

みなさまのお参詣を心よりお待ちしています。

総長挨拶

高祖ご降誕八百年慶讃本山大法要
奉修本部長 新井日現

ありがとうございます。奉修本部を代表して一言ご挨拶を申しあげます。
ご承知の通りこの慶讃ご奉公は、平成三十年から五年間のご奉公でしたが、
コロナ禍により一年延長し、本年を結実の年としてこの大法要を執行させていただきました。
　全国寺院教講諸氏は、この困難をむしろ好機ととらえ、
お祖師さまによりお悦びをいただけるようにと精進された結果、
着々とその成果が報告され多くの寺院が追加誓願を立てて励まれていること、心より隨喜申しあげます。
　さて、今回の大法要は、本山三大会に併せて計六日間全十八座を奉修いたします。
　講有上人はじめ、一座ご奉修の労をおとりくだされた権大僧正上人各位には
この場をお借りして衷心より御礼申しあげます。
また、各座にお参詣されました教講各位におかれましても、
困難に打ち勝ってお参詣されましたこと、改めて隨喜申しあげます。
　慶讃ご奉公の締めくくりとしてのこの大法要が、実りあるものとなり、
お祖師さまによりお悦びいただくことはもとより、
参詣者、ご奉公者等、全国寺院の教講が隨喜し、生涯のより良い思い出として、
また、誇りをもってご弘通発展に向けて更に信行増進されますことを期待いたします。
　最後になりましたが、今回の大法要の御有志はもとより、
常々宗門及び本山宥清寺の護持発展にご尽力いただいておりますことに御礼申しあげ、
奉修本部のご挨拶とさせていただきます。